法学部じゃなくても合格できる?大学生が独学で行政書士を勝ち取る戦略

法学部じゃないけれど、行政書士試験に興味がある

就活を有利にするための武器にしたいけど、独学で受かるほど甘い試験ではない気がするなぁ…

大学生活の中で、このような悩みや期待を抱いている人は多いのではないでしょうか?結論から言えば、法学部以外の大学生であっても、独学で行政書士試験に合格することは十分に可能です。

しかし、ネットで見かける「3ヶ月で楽々合格」といった根拠のない甘い言葉を信じて無策で挑めば、十中八九、痛い目に合います。行政書士試験は、受験する人の「属性」によってその難易度への評価が180度変わる試験だからです。

同じ大学生という立場だとしても、その属性によってその難易度は大きく変わります。なぜなら、法学部生にとっては「腕試し」程度の難易度になることが多いのに対し、初学者の大学生にとっては「未知の言語を習得する」ほどの高い壁となるからです。

この記事では、法学部以外の大学生が独学で合格を勝ち取るための具体的な「戦略」を解説します。社会人のような実務経験や法的センスがない学生が、どのようにして合格点である180点を獲得するのか。その戦略をお伝えします。

「法学部」と「非法学部」で変わる難易度の正体

行政書士試験は、難易度的に言えば法律の専門家への入り口となる試験です。そのため、これまで法律に触れてきたかどうかの「属性」によって、スタートラインが大きく異なります。

法学部生にとっての難易度は?

大学の講義で憲法、民法、行政法などの基礎をみっちりと積み上げている法学部生にとって、行政書士試験は決して「高い壁」ではありません。彼らはすでに「リーガルマインド(法的思考)」の基礎ができているため、試験用の対策を数ヶ月行うだけで、合格圏内に滑り込むケースが多いです。いわば、日頃の勉強の成果を確認する「腕試し」に近い難易度と言えるでしょう。

非法学部の大学生にとっての難易度は?

一方で、法律を全く学んだことがない非法学部の学生にとって、行政書士試験は「とても難しい」と感じるはずです。

なぜなら、テキストを開いた瞬間に「善意」「悪意」「みなす」「推定する」といった、日常用語とは全く異なる意味を持つ法律用語の洗礼を受けるからです。日本語を読んでいるはずなのに、意味が全く頭に入ってこない。この「言葉の壁」こそが、初学者が直面する最初の、そして最大の難所です。

【独断と偏見による想定】初学者の実質合格率は?
行政書士試験の全体合格率は例年10%〜13%前後で推移していますが、この中には司法試験組や法学部出身者が多く含まれています。仮に「完全初学者の大学生」だけに絞った合格率を想定するならば、おそらく6〜9%程度になるのではないかと考えています。この厳しい現実を直視し、「自分は今、非常に難しい挑戦をしているのだ」という自覚を持つことが、独学合格への第一歩となります。

戦略その1:書店にある「厚いテキスト」との正しい付き合い方

独学を始めようと書店へ足を運ぶと、まずその「テキストの厚さ」に圧倒されるはずです。行政書士試験の範囲は膨大であり、一冊にまとめようとすれば、どうしても辞書のような厚みになってしまいます。ここで多くの初学者が「最初から丁寧に読み進める」というミスを犯し、行政法のあたりで挫折します。

まずは全体像をざっくり掴む

40代の社会人と違い、大学生は「完璧に理解してから進みたい」という学問的な真面目さが仇となることがあります。しかし、試験対策における戦略は、「まずは適当でもいいからなんとくでも把握すること」にあります。

行政書士の参考書は、全体をみるととても分厚いのですが、科目ごとにみればそれほどではありません。科目ごとにさらに細切れに、テーマごとに全体像をなんとなくでも把握するようにしましょう。

戦略その2:六法は「テキストが省略した真実」を補完するために使う

行政書士試験において、六法は欠かせない武器です。しかし、「条文を探す」こと自体に時間をかけてはいけません。大切なのは、条文の「文章全体」を俯瞰する習慣です。

テキストが隠している「2項・3項・4項…」と「但し書き」

市販の参考書は、学習のしやすさを優先するために条文を「要約」しています。多くの受験生が読みやすいように、原則となる「1項」だけを載せ、複雑な「2項・3項(それ以降も)」や、例外を規定する「但し書き」を省略していることが多々あります。

しかし、本試験で受験生の合否を分けるのは、まさにその「テキストが省略した部分」となることも多いです。試験委員は、受験生がテキストの要約された知識だけで満足していることを見越して、あえて「但し書き(例外規定)」や「準用規定」から問題を作ってきます。

この「テキストが省略した部分」を確認することができるのが六法です。

六法を活用する真の戦略:
過去問を解いていて、解説に「民法第〇条により……」とあれば、六法を開いてその条文の「全文」を読みましょう。テキストでは削られていた「ただし、〜の場合はこの限りではない」という一文を見つけたとき、あなたの知識の解像度は劇的に上がります。条文の構造(原則と例外)を文章全体として把握する。この地道な作業が、記述式問題での法的構成力や、択一式での「ひっかけ」を見抜く力に直結します。

大学生が独学で合格を勝ち取るための「4つのSTEP」

大学生が独学で合格圏内に滑り込むための具体的なまわしかたを提示します。この順番を崩さずに、圧倒的な試行回数を稼いでいきましょう。

STEP1:参考書を読む

まずは勉強する科目の1テーマだけを参考書で読みなんなくでも全体像を把握します。この時点ではふわっとしたイメージを脳内に作るだけでOKです。ここでは細かな暗記は一切不要です。

STEP2:YouTube講義 × 総合テキストの並行

今の独学には、YouTubeという最強の味方がいます。大学の先生の難解な講義とは異なり、試験に出るポイントを噛み砕いてくれる資格講師の動画を視聴しましょう。

参考書で読んだ1テーマに該当する講義動画を視聴します。その後、すぐに厚い総合テキストの該当箇所を読みます。

最初に参考書を読んだときは意味がわからなかったところがあったとしても、講義動画を視聴した後なら理解がすすんでいるところが多くなっているはずです。

STEP3:過去問の「超絶回転」

大学生の最大の武器は「集中力」と「時間」です。社会人が通勤時間にコツコツ解くところを、あなたは机に向かって一気に解きまくってください。 過去問集を使い、一肢ごとに「なぜ○なのか」「なぜ×なのか」を即答できるまで繰り返します。1回や2回ではありません。10回、20回と回し、脊髄反射で正誤が判断できるレベルまで追い込みます。

STEP4:六法による「条文の完全補完」

過去問で間違えた、あるいは自信がなかった問題の根拠条文を六法で確認します。前述の通り、1項だけでなく、但し書きや別項まで含めて「文章全体」を読み込みます。 テキストの綺麗な言葉ではなく、六法の無機質な、しかし正確な文言に慣れておくことで、本試験特有の言い回しに惑わされない「本物の法的思考」が身につきます。

社会経験のなさをどう補うか:抽象概念の具体化戦略

40代や50代の社会人受験生に比べ、大学生が圧倒的に不利な点、それは「実務的なイメージ力」が欠如することです。

例えば、「抵当権」と言われても、住宅ローンを組んだことがない学生にはピンときません。「行政不服審査」や「許可の取り消し」と言われても、役所と折衝した経験がなければ、ただの記号に見えるでしょう。「契約」という言葉は知っていても、実体験としてどのようなものかはイメージしづらいことでしょう。

社会人は「ああ、あれね」と経験で理解や想像できる部分がある点で、学生よりは優位な部分があるのです。

具体的な事例(ケーススタディ)を自分事にする

この弱点を克服するための戦略は、常に「具体的な登場人物」を立てて考えることです。「Aさんが銀行から金を借り、自分の家を担保に入れた。もし返せなくなったら銀行はどうするか?」というように、脳内でドラマを作る習慣をつけてください。

判例を読む際も、単に「原告(X)、被告(Y)」と覚えるのではなく、その裏にある人間のドロドロした争いや、行政の不手際を想像します。抽象的な条文を、具体的な「誰かの物語」に変換することができれば、学生特有の社会経験不足は十分にカバーできます。

3時間の本試験を戦い抜く「試験慣れ」という名のスタミナ

大学生には、社会人が失ってしまった強力な武器が一つあります。それは、受験や定期試験を通じて培ってきた「座り続ける力」と「試験の作法」です。

行政書士試験は3時間という長丁場。40代以上の受験生にとって、この3時間は脳と体力を削る「肉体労働」ですが、試験に慣れている大学生にとっては、集中力を維持しやすい環境のはずです。マークシートのミスを防ぐ、時間配分を考える、といった「試験スキル」を最大限に活用してください。

文章理解での「慢心」という罠

ただし、一点だけ注意があります。それは「文章理解」における油断です。「大学受験の国語が得意だったから対策はいらない」と考える学生ほど、足元をすくわれます。行政書士試験の文章理解は、独特の癖があります。

受験時代の貯金に頼るのではなく、しっかりと過去問で「行政書士試験で出される国語」の方向性を知っておく必要があります。これをしないと、一般知識(基礎知識)の足切りという、最悪の不合格パターンに陥る危険性があります。

おわりに:大学生活の数ヶ月を「一生モノの資産」に変える

法学部以外の大学生にとって、行政書士試験への挑戦は決して簡単な道ではありません。独学であれば、なおさらです。しかし、戦略を持って挑めば、必ず道は開けます。

大学時代の数ヶ月をこの試験に捧げることは、単に就活を有利にするだけではありません。「難関国家試験を自分の力で攻略した」という成功体験、そして「法律を使いこなせる」という自信は、あなたがどの道に進んだとしても、一生あなたを支える強力な盾となります。

「明日から」ではなく「今すぐ」始めましょう。今この瞬間に最初の一問を解き、六法を開いてその「全文」を確認する。その一歩こそが、将来の自分を自由にするための最高の戦略となります。20代合格者の仲間入りをするために、この記事を参考に行政書士試験の勉強に取り組んでいきましょう!

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